2015-08-09
娘が生き埋めになる 2014/8/9
1年前の今日、長雨と台風11号により、娘のちーちゃんが勤めている農場の
更衣室辺りで土砂崩れが発生した。
元々地盤が緩い場所だったらしい。
養豚の農場は、人里離れた場所に建設されることが多いらしいが、
人が働く場所として安全確保は一番に必要なのではと、会社を疑ってしまう。
午後4時前、突然携帯が鳴る。
普段は、電話が鳴っても、制服のポケットの中で無音でバイブが3回揺れる程度なので気づかないことが多い。
しかし、その時は数回娘の会社からの着信だったので、ただごとではないと察した。
午後2時ごろに農場で土砂崩れが起きて、ちーちゃんが巻き込まれてしまったと。。。
一度生き埋めになったが、救出して病院に搬送したので、今すぐ病院へ来てほしいと。
土砂崩れ?
生き埋め?
病院???
会社の人の話を聞いても、要を得なかった。
ちーちゃんは生きてるの?
大丈夫なの?
とにかく、病院へ向かわなくては!
リーダーや店長に話をしてるうちに、私の体が震えだした。
やばい、落ち着かなくては。。。
病院で、ちーちゃんと会うまでは落ち着かなかった。
検査が終わり、待合室で会うことが出来て、初めて安心した。
ちーちゃんは私の姿を見つけて、抱きつきながら号泣した。
それまで、相当気を張っていたのだろう。
医師の診察で、頚椎の圧迫骨折と打撲で、命には別状はないという診断だった。
入院も勧められたが、1人になるのが怖いと言い、家での療養を選んだ。
ちょうど桃が夏休みとあって、ちーちゃんを1人にせず誰かが一緒にいることが出来た。
ほっ!
ほっとはしたものの、生き埋めになった状況を聴けば聞くほど、
私まで苦しくなってしまう。。。
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トイレに行こうと更衣室へ向かっていたその場所、自分が立ってる場所が崩れたらしい。
そのまま土砂と一緒に斜面を滑り落ち、土砂に生き埋めになった。
一瞬息も出来ないくらい、土砂が頭の上から体の周りを覆ってしまったと。
もがいても、もがいても。。。
自分の力では、とても土砂をかき分けることは出来なかったらしい。
このままでは死んでしまうと、、、死んでしまうと感じるくらい、苦しかったと。
そうこうしてるうちに、2回目の土砂崩れが起きて、上から流される土砂が、自分を覆ってる土砂を押し流してくれて、運よく頭が土砂から出て、
大声を出して助けを呼ぶことが出来たと。。。
運よくこの日が日曜日ではなく土曜日だったお陰で、近くに男性社員がいてくれて助け出してくれたらしい。
そんな状況の中、パニックになってる娘を事務の方が病院へ送ってくれた。
救急車ではなく。。。


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一時は命は?とまで心配したので、不幸中の幸いで頚椎骨折で済んだものの、、、
それから1ヶ月ほど、自宅療養後、ちーちゃんは仕事復帰した。
しかし、3ヶ月程してPTSD。。。
会社に行けなくなった。
そりゃそうだよ。死ぬかもしれない思いをしたのだから。。。
しばらく休職し、心が休まるまで、家で休養した。
が、やはり、その会社、その仕事場へは足を運ぶことが出来なくなって退職した。
今春、仕事としては前職と同じ子豚ちゃんの飼育がしたいと、別の養豚会社に就職したよ。
生きていてくれてありがとう。
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